和歌山市の西端、加太の沖に位置する友ヶ島は、廃墟と自然が織り成す独特の景観を楽しむことができます。
かつて軍事要塞として利用された名残を感じさせる遺構や、鬱蒼とした森の中に点在する砲台跡は、ジブリ映画『天空の城ラピュタ』の舞台を彷彿とさせます。
この記事では、友ヶ島の歴史や観光スポット、アクセス方法など、訪れる際に役立つ情報を全て網羅しています。
- 友ヶ島の歴史的背景や見どころ
- アクセス方法とフェリーの利用情報
- おすすめの観光スポットや散策ルートと注意点
友ヶ島とは?「まるでラピュタ」と呼ばれる理由
友ヶ島は、和歌山県と淡路島の間、紀淡海峡に浮かぶ無人島群です。
自然と廃墟が融合した神秘的な景観が特徴です。スタジオジブリの名作『天空の城ラピュタ』を連想させることから、多くのジブリファンや廃墟好きが訪れる観光地として人気を集めています。
友ヶ島の歴史と背景
友ヶ島は、かつて日本軍の軍事要塞として使われており、明治時代から昭和初期にかけて、砲台や弾薬庫が設置されました。友ヶ島の廃墟は、その軍事遺構の名残です。戦後は軍事施設としての役割を終え、現在では廃墟となった施設群が静かに残っています。これらの歴史的遺構は、軍事史においても重要な意味を持っており、今でもその価値は高く評価されています。
「まるでラピュタ」と呼ばれる理由
友ヶ島が「ラピュタ」と称される理由は、苔むしたレンガ造りの砲台や、自然に覆われた廃墟が映画『天空の城ラピュタ』の浮遊する城に似ているからです。特に「第3砲台跡」は、その圧倒的なスケールと神秘的な雰囲気が訪れる人々に映画の一シーンを思い起こさせます。木々に覆われ、静けさの中にたたずむ砲台跡は、自然との調和が感じられ、まさに「ラピュタ」のような幻想的な風景です。
友ヶ島へのアクセス方法とフェリー情報
友ヶ島へは、和歌山県の加太港から「友ヶ島汽船」のフェリーで渡ることができます。フェリーは定期的に運航しており、季節や天候によって運航スケジュールが変動するため、事前に確認が必要です。
フェリーの運航スケジュールと料金
フェリーは通常、1日に数便運航されており、シーズンによって運航時間が異なります。友ヶ島までは片道約20分です。
往復の料金は大人約2,200円、子供は1,100円となっており、特に夏季や観光シーズン中は運航便が増えることがありますが、事前予約はできません。また、荒天時には欠航となる場合があるため、出発前に運行状況を確認しましょう。
運行ダイヤ
加太港発 | 友ヶ島発 | |
---|---|---|
1 | 9:00 | 9:30 |
臨1 | 10:00 | 10:30 |
2 | 11:00 | 11:30 |
3 | 13:00 | 13:30 |
臨2 | 15:00 | 15:30 |
4 | 16:00 | 16:30 |
- 12/29~1/3は休み
- 3~12月は水曜日が運休日
- 1月~2月は土・日・祝のみ営業
- 臨時便運航期間は4/29~5/5, 7/20~8/3
フェリー運賃(往復)
大人 | 2,200円 |
---|---|
子ども | 1,100円 |
団体割引 | 15名以上(要問合せ) |
障がい者割引 | 障がい者ご本人:50%割引 同行する介護者:50%割引(※) |
車や公共交通機関を使ったアクセス方法
加太港へは、車や公共交通機関を利用してアクセスできます。車で訪れる場合は、港近くにある駐車場を利用可能です。
公共交通機関では、南海電鉄加太線「加太駅」から徒歩約20分でフェリー乗り場に到着します。駅からはバスも運行しており、フェリーの運航時間に合わせてバスを利用すると便利です。
友ヶ島の見どころと観光スポット
友ヶ島には、歴史的な遺構や自然の美しさを楽しめる観光スポットが点在しています。特に廃墟と自然が調和した風景は、写真映えする場所としても人気です。
散策用の島内地図は和歌山市HPよりダウンロードできます。
砲台跡と廃墟群
島内にはいくつかの砲台跡が残されており、最も有名なのが「第3砲台跡」です。
この場所は、友ヶ島の象徴ともいえるスポットで、赤レンガ造りの廃墟と苔むした壁が幻想的な雰囲気を醸し出しています。また、「第4砲台跡」も見逃せません。
これらの廃墟は、当時の軍事施設の壮大さを今に伝えています。
展望台と絶景ポイント
友ヶ島には複数の展望台があり、天気の良い日には淡路島や四国まで見渡すことができます。
特に「タカノス山展望台」からは紀淡海峡を一望でき、その眺望は絶景です
タカノス山展望台は標高は約120メートルにありますので、軽い山登りですね。
写真撮影のベストスポット
友ヶ島はインスタ映えするスポットが多く、特に「第3砲台跡」は写真撮影に絶好の場所です。
廃墟と自然が一体となった風景は、幻想的な写真を撮るのにぴったりです。
友ヶ島を訪れる際の注意点と準備
友ヶ島は無人島のため、設備が限られています。訪れる際には、事前の準備が重要です。
持ち物と服装のアドバイス
友ヶ島には飲食店やコンビニは全くありません。食料や飲み物を事前に用意しておきましょう。
また、島内は歩きやすい靴が必須です。起伏のある地形の無人島です。
特にハイキングを予定している場合は、足元が悪い箇所もあるため、防水性のある靴や季節に応じた服装を心がけてください。
島内での安全対策
島内には携帯の電波が届きにくい場所もあるため、緊急時の対策が必要です。島内での散策中は、事前にルートを確認し、万が一のために複数人での行動を心がけましょう。
また、フェリーの最終便に乗れないと、次の日まで帰ることができなくなります。時間に余裕を持った行動をお願いします。
まとめ:友ヶ島の魅力を堪能しよう
友ヶ島は、廃墟と自然が織り成す独特の雰囲気を楽しめる観光スポットです。特にジブリファンや歴史好き、廃墟マニアにとっては一度は訪れてみたい場所でしょう。
美しい自然と神秘的な遺構が共存する友ヶ島は、一度訪れればその魅力に引き込まれ、再訪したくなること間違いありません。
コメント